書影
  • 原田保/編著 北岡篤/編著 地域デザイン学会/監
  • A5版 並製 160ページ
  • ¥1980 (本体価格 ¥1800 + 税)
  • 2015年04月23日 発売

“憧れ”と“安らぎ”の聖地ブランド

地域ブランディング選書創刊!
地域再生のためのアイデアと実践例を紹介。
吉野桜で知られる奈良県吉野町の活性化の鍵は“憧れ”と“安らぎ”という精神性にある。
地域デザイン学会長・原田保、吉野町長・北岡篤、NHKチーフ・プロデューサー・「Cool Japan」担当の武中千里らが寄稿。
地域ブランディング選書では、地域デザイン学会の研究者と、地方行政の現場に関わる人材による“地に足のついた”画期的な共同研究の成果を紹介。地域づくりの研究者や地方の行政・企業・団体の実務家など、いま「地域」に関心をもつすべての人に読んでほしいシリーズ。

目次

はしがき
原田保・北岡篤

プロローグ
“憧れ”と“安らぎ”の聖地ブランドとしての「吉野・大峯」
原田保

第1 章
吉野の地勢が生み出す豊かな歴史と文化
―「川」の吉野と「山」の吉野を楽しむ
椿本久志・古賀文子・紙森智章

第2 章
「吉野・大峯」の“聖地性”によるコンテクスト創造
―「吉野・大峯」というゾーンデザインによる価値発現
鈴木敦詞

第3 章
歴史と人物と産品を一体化した歴史遺産の物語化
―コンステレーションデザインによる価値創造
武中千里

第4 章
アクターズネットワークによる地域ブランディング
―歴史と伝統産業を捉えた地域プロデューサーへの期待
紙森智章

第5 章
トポスの価値創造に向けたエリア別ブランディング
―「吉野・大峯」を構成するトポスの地域価値
八釣直己

第6 章
吉野町と諸周辺地域との広域ブランディング
―明日香・天川・熊野など、吉野ブランドを中心にした地域連携
西久保智美

エピローグ
吉野町の今後を見据えた将来展望
―明日への希望と期待
北岡篤

吉野町関連年表
吉野町に関する基本情報

著者紹介

原田保(ハラダタモツ)
地域デザイン学会長、コンテクストデザイナー、ビジネスプロデューサー。多摩大学大学院経営情報学研究科客員教授、文化学園大学特任教授。1947年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、西武百貨店に入社。同百貨店取締役、香川大学大学教授、多摩大学教授、ハリウッド大学院大学教授などを歴任。 共著に『スロースタイル』(新評論)、『地域ブランドのコンテクストデザイン』(同文館出版)、『地域デザイン戦略総論』、『奈良のコンステレーションブランディング』、『海と島のブランドデザイン』、『飛鳥 時空間ブランドとしての飛鳥劇場』、『世界遺産の地域価値創造戦略』(以上、芙蓉書房出版)他多数。
北岡篤(キタオカアツシ)
吉野町長。1956年生まれ。東京大学農学部卒。
地域デザイン学会(チイキデザインガッカイ)
2012年設立。地域振興や地域再生を、コンテンツではなく、知識や文化を捉えたコンテクストの開発によって実現することを指向し、学際的、業際的な地域デザインを知行合一的に推進しようとする学会。