書影
  • 柳生忠平/画
  • 文庫版 並製 48ページ
  • ¥1540 (本体価格 ¥1400 + 税)
  • 2017年04月24日 発売

柳生忠平ポストカードブック

「モノには100年経つと妖怪(付喪神)が宿る。我々人間には見えないが、何故か柳生忠平には見える。彼によって姿を現した妖怪たちは、人間に元気をくれるような気がする。一度見たら病みつきになりそうだ。」
――開運!なんでも鑑定団鑑定士 北原照久氏

台湾で超人気! 瀬戸内・小豆島の妖怪画家、柳生忠平の初の作品集となるポストカード”アート”ブック。小豆島「迷路のまち」の古民家に描いた巨大天井画「モノノケマンダラ」など、ちょっと怖くて、ユーモアある不思議な妖怪たちのめくるめく世界。24枚の代表的な絵画作品を、全頁カラーで収録しています。

書影2

前書など

読者への手紙

 私の妖怪観は、大きく変容しつつあります。幼い頃の私にとって、妖怪は憧れの対象で、やがて美術の道に進んだ自分の思いを表現する想像力の器になりました。けれども今は、目に見えない「モノノケ」からの呼びかけに応えて、頭のてっぺんからつま先まで全身これ一本の筆となり、ひたすら妖怪を描きつづけることが自分の使命だと感じています。
 直感的に理解しているのは、自分たちが生きるこの文明社会から、かれら「モノノケ」の存在をなくしてはいけない、ということ。いわば絶滅危惧種である妖怪たちを描いて目に見えるようにすることで、一人でも多くの現代人がその気配を肌で感じるようになってほしい、と願っています。
 私がアトリエを構える瀬戸内・小豆島は、八十八ヶ所の霊場をめぐるお遍路の信仰が残る霊性の島です。この島に生まれ、この島に根をおろす妖怪画家として、忘れられてゆく目に見えない「モノノケ」の復権に、力を尽くしたいと思います。

——柳生忠平

版元からひとこと

いま、台湾で話題沸騰の妖怪アーティスト・柳生忠平。2017年4月1日〜2日に開催された Culture & Art Book Fair in Taipei(台北)で本人が行った「妖怪風似顔絵」のイベントには、2日連続で長蛇の列ができる人気でした。
本書は、文庫サイズの作品集として気軽に読めると同時に、ページを切り離してポストカードとして使用することもできます。受け取った相手にも楽しんでいただけるよう、ポップな妖怪アートを中心に作品をセレクト。子供から大人まで、世界中の妖怪ファン&怪談ファンにおすすめします。

2017年4月18日 四国新聞朝刊で紹介
2017年5月4日 よみうりテレビ「朝生ワイド す・またん!」で紹介
2017年5月27日 北海道新聞で紹介
2017年6月22日 瀬戸内海放送「スーパーJチャンネル」で紹介
https://www.youtube.com/watch?v=tSeAZmEMbMA

著者紹介

柳生 忠平(ヤギュウ チュウベイ)
妖怪画家。1976 年、香川県小豆島生まれ。東京、大阪、京都、香川等で個展を開催。近年はイタリアや台湾でも展示を行うなど、世界中に「妖怪アート」の魅力を伝えている。2017年より、妖怪造形大賞審査委員。

【推薦文をいただきました】
***

モノには100年経つと妖怪(付喪神)が宿る。我々人間には見えないが、何故か柳生忠平には見える。彼によって姿を現した妖怪たちは、人間に元気をくれるような気がする。一度見たら病みつきになりそうだ。

開運!なんでも鑑定団鑑定士
柳生忠平コレクター
北原照久

**