書影
  • 地域デザイン学会/編
  • A5版 並製 312ページ
  • ¥2916 (本体価格 ¥2700 + 税)
  • 2018年04月10日 発売

紹介

地域の新たな魅力を創生する。その仕組みとヒントがここにあります。

地域デザイン学会は、グローバル時代における「地域」の可能性を「コンテンツからコンテクストへ」という視点から学際的に研究する団体。本書は同学会が年2回発行する研究論集。
今号の特集は「未来創造のための地域デザイン」。原田保(同学会理事長)ら研究者による論文と研究ノート、また研究会やフォーラムの記録などを収録。

前書など

本号の統一テーマである「未来創造のための地域デザイン」は、本学会の活動が未来を切り拓くための営為であることを表している。なお、これは2017年9月に東海大学高輪キャンパスで開催された第6回全国大会の統一テーマと同じである。これは、我が国の少子高齢化の急速な進展によって、全国各地においては明るい未来展望ができない状態が現出していることを捉えた対応である。
未来は日々の延長線上に見出されるのだが、その意味ではまずは現在を変えることが未来創造のための最優先課題になる。それゆえ、単に明るい夢物語を構築するのではなく、まさに知行合一的な低迷する現実の変更に向けたイノベーティブなデザインの推進が不可欠になる。このような考え方に立脚しながら、本号では多くの論文や研究ノートなどが上梓されることになった。
本号では、多くの執筆希望者の中から、特集テーマとの関連が強いものが厳選されて、掲載されることになった。その結果、以下のとおり巻頭論文、論文、研究ノート、フォーラムからの提言、講演要旨が掲載されている。また、これらの論考を踏まえながら、次号の統一テーマは「地域アクターによる地域プロデュース」とすることがすでに決定している。

——原田保「『地域デザイン』第11号の刊行にあたって」より

目次

『地域デザイン』第‭11号の刊行にあたって 3
原田保

巻頭論文
成長ビジネスとしての「リテイルビジネス」 11
――コンテクスト転換による事業創造
原田保 石川和男

論文1
地域アートと地域デザインの理論的交点の探求 41
藤田直哉

論文2
地方分権改革が地域デザインに与える影響 61
上妻博明

論文3
IoTの現代的意義と未来への可能性 87
――地域創生への適用
島田達巳

論文4
プレミアムな地域創生に向けて 115
山﨑朗

論文5
ZTCAデザインモデル活用による「健康なまち」「健康観光地」の検討 135
髙橋伸佳

論文6Ⓡ
地域における中小事業者生き残りのための枠組み構築 155
――親族承継を見据えた取り組み強化を中心に
石川和男

研究ノート1Ⓡ
中山間地域の人的資源を活用した地域力経営の考察 175
――愛媛県西予市遊子川の取り組み事例から
矢野邦子

研究ノート2Ⓡ
岡山県倉敷市真備町岡田地区における地域愛着意識とその構造 193
今津海

研究ノート3
アートツーリズムとコンテンツツーリズム 211
――国際芸術祭とアニメ聖地巡礼の観点から
中里昌平

研究ノート4Ⓡ
インバウンド・アウトバウンド指標にみる日本の地域特性と課題 231
久保隆行

健康生活デザインフォーラムからの提言
「社会医療人」が創り出す新たなコミュニティデザイン 247
吉澤靖博 小谷和彦

第6回全国大会特別講演要旨
文化観光と地域デザイン 267
後藤和子

第6回全国大会基調講演1要旨
イノベーションを導く「カタリスト」と「プロデュース理論」について 275
桜庭大輔

第6回全国大会基調講演2要旨
デザインで農業を変える 285
──北海道・十勝発、ファームステッドの挑戦
長岡淳一

著者紹介

地域デザイン学会(チイキデザインガッカイ)
2012年設立。地域振興や地域再生を、コンテンツではなく、知識や文化を捉えたコンテクストの開発によって実現することを指向し、学際的、業際的な地域デザインを知行合一的に推進しようとする学会。