書影
  • 地域デザイン学会/著
  • A5版 並製 312ページ
  • ¥3300 (本体価格 ¥3000 + 税)
  • 2026年04月03日 発売

紹介

グローバル時代における地域の可能性を「コンテンツからコンテクストへ」という視点から学際的に研究する地域デザイン学会の研究論集。今号の特集は「地域デザインのための境界融合と関係編集」。原田保ら研究者の論文を収録。

版元からひとこと

いま、地域は「何を持っているか」だけでは語れません。
重要なのは、それらをどのような文脈で結び直し、新しい価値として編集できるかという視点です。

本号の特集「地域デザインのための境界融合と関係編集」は、その問いに真正面から向き合います。原田保らによるZTCAデザインモデルの理論的展開をはじめ、無形資産の再発見、SFプロトタイピングの応用、都市郊外農地の新しい意味づけ、電子地域通貨の運用、移住やコワーキングの分析など、多彩な研究が地域の未来像を描き出します。

そこに共通するのは、地域を固定された「場所」ではなく、人・資源・物語が交差する「関係の場」として捉え直そうとする視点です。
コンテンツからコンテクストへ──その発想の転換こそが、これからの地域価値を生み出す鍵になるでしょう。

地域研究者はもちろん、自治体関係者や地域づくりの実務に関わる方々にとっても、多くの示唆を与える一冊です。新しい地域デザインを考えるためのヒントを、本号からぜひ見つけていただければ幸いです。

目次

『地域デザイン』第27 号の刊行にあたって                   3

巻頭論文
「ダブルメタモデル」化する「ZTCA デザインモデル」             13
──「分野メタモデル」への「次元メタモデル」の追加
原田保 板倉宏昭 西田小百合

論文1
地域創生における境界融合と関係編集                      31
──内在要因の表出とリポジショニングの視座から
山﨑朗

論文2
ZTCA デザインモデルの「無形化」への対応のためのコンテクスト転換      53
――無形資産のクローズアップによる新たな地域価値の発現のために
原田保 石川和男 西田小百合

論文3
SF と地域デザイン                              135
── SF プロトタイピングやデザインフィクションを地域デザイン手法として応用する試み
藤田直哉

論文4
都市郊外農地活用と地域デザイン                       155
──トポスとしての農地、関係編集主体としてのJA
小林康一

論文5
若い世代のNISA 利用状況は地域によって異なるか               179
──長期的・リスク分散型資産形成手段の普及のために
西田小百合 西村佳子

論文6
電子地域通貨運用の現状と課題                        195
──宮崎県都農町の事例から
後藤晶

論文7
線形モデルとしての地域デザインモデルによる移住とコワーキングスペースの評価 215
松村茂

論文8 Ⓡ
集落の消滅と変容的受容                           245
──キューブラー=ロスの5 段階モデルの拡張による住民受容過程の概念化とZTCA
デザインモデルに基づく新たな継承の可能性について
田中佑典

第1 回湘南フォーラム要旨
地域価値の増大のためのデザインメソドロジーの提言             265
責任編集 編集委員会(原田保・西田小百合)
執筆者 原田保・西田小百合・石川和男・板倉宏昭・柴田雄一郎

一般社団法人地域デザイン学会 2025 年度活動報告              307
地域デザイン学会誌『地域デザイン』投稿規定・執筆要領            310
地域デザイン学会誌『地域デザイン』第29 号掲載論文の募集について      311
編集後記                                  312

著者紹介

地域デザイン学会(チイキデザインガッカイ)