- A5版 並製 160ページ
- ¥1760 (本体価格 ¥1600 + 税)
- 2016年09月23日 発売
- 重版情報
- 2刷 2016-10-28
- 3刷 2017-12-13
北海道・十勝発、ファームステッドの挑戦
「デザインの力で新しい時代の農業をつくる喜び。それを私たちも実感できる感動の一冊です! 」
——福島屋会長 福島徹氏
なぜ農業にデザインが必要なのか。エッセイと実例で紹介。6次産業化や特産品のブランド化に悩む農業関係者に読んでほしい1冊。
デザインには、農家や生産者のモチベーションを高める力がある―。北海道・十勝と東京を拠点にするデザイン・ブランディング・カンパニー、株式会社ファームステッドの共同代表である長岡淳一と阿部岳のはじめての著書。
グッドデザイン賞など受賞多数、全国各地で講演会や相談会を行い、地方活性化の分野で注目を集める気鋭のブランドプロデューサーとグラフィックデザイナーである著者が、これからの農業におけるブランドの意義や必要性をわかりやすく説明し、1次産業をデザインで支援することをミッションに掲げる自分たちの活動の背景と思いを語る。
また、日本および台湾で取り組んでいる、ロゴマークの制作やブランディングなど「農業×デザイン」の27の事例をカラー写真入りで紹介。
前書など
「農業デザイン」の仕事を重ねていくうちに、「パッケージの変更で売上が伸びた」ということよりも、「ロゴマークができたのを見てすごくモチベーションがあがりました」「いままで決心がつきませんでしたがこれで前に進めます」という喜びの声をいただくようになりました。前向きな気持ちを呼び起こして勇気を与える。経済的指標では計れないデザインの力の可能性に気づかされたのです。
――本書より
版元からひとこと
2016年10月3日 共同通信社配信「各地の本」で紹介
2017年1月22日 日本農業新聞で紹介
目次
はじめに
第1章 なぜ農業にデザインなのか
大事なのは農家のための「旗印」
農業後継者のモチベーションを高める
デザインは生産者の思いを形にして伝える手段
企業にCIがあるように農業にFI(ファーム・アイデンティティ)を
デザイン・ブランディングの仕事のために必ず現場を訪れる
第2章 1次産業をデザインで支援するファームステッドのはじまり
僕たちの拠点は北海道・十勝
十勝の豊かな食と農
開拓者としてのフロンティアスピリット
スピードスケートでオリンピックをめざした後
地域を活性化する道へ
ブランドプロデューサー 長岡淳一
アパレル業への転身と地元社会への関心/
海外で見つけた格好良い農作業着
原風景は見渡す限りの畑だと気づいた
北海道と東京を往還する日々
グラフィックデザイナー 阿部岳
地方と都会を結ぶデザインのありかた/
「とかちデザインファームプロジェクト」を立ち上げる
第3章 農業デザイン・ブランディング事例集
第4章 地域ブランディングへの展開
おわりに
著者紹介
- 長岡 淳一
- ブランドプロデューサー、株式会社ファームステッド代表。1976 年北海道帯広市生まれ。専修大学経済学部経済学科卒。大学卒業までスピードスケートの選手として活躍。現役引退後、地元へU ターン。世界各国を回った経験を生かし、帯広市で2002 年有限会社フレーバーを設立。新世代の農業ウェアを提案するプロジェクトなどを推進。2013 年、阿部岳とともに株式会社ファームステッドを設立。地域振興ブランドプロデューサーとして、日本全国で活躍中。2012 年、2014 年グッドデザイン賞受賞。2013 年金の卵プロジェクト入賞( 経済界)。2014 年北海道ベンチャースタートアップEXPO ベストオーディエンス賞受賞。2015 年第7 回フード・アクション・ニッポンアワード2015 入賞。
- 阿部 岳
- グラフィックデザイナー、株式会社ファームステッド代表。1965 年北海道帯広市出身。武蔵野美術短期大学グラフィックデザイン学科卒。都内デザイン事務所勤務の後、1996 年有限会社ガクデザインを設立。企業のCI 計画や商品ブランドの構築などをメインに活動。2013 年、長岡淳一とともに株式会社ファームステッドを設立。2008 年、2012 年、2013 年、2014 年グッドデザイン賞受賞。2011 年日本パッケージデザイン大賞銅賞受賞(日本パッケージデザイン協会)。FOODEX JAPAN( 幕張メッセ)、Tokyo Pack(東京ビッグサイト)などでの講演も多数。